ナビなしで走れますか?

「赤い屋根の角で曲がってください。」
それだけで、安全に運転できますか。
距離はどれくらいか。
道幅はどうか。
混んでいるのか。
スピードは出せるのか。
分かっていれば、安心して走れる。
洋裁も同じです。
目的地だけでは、縫えない。
環境が変わると、腕は消える

江戸時代の台所に立ったら、
いま、あなたが誇らしく出せるあの料理は、
同じように作れるでしょうか。
いつもは軽やかに焼けるパンも。
温度を読んで仕上げる煮込みも。
家族に「おいしい」と言われる一皿も。
火は自動でつかない。
温度も表示されない。
道具の形も違う。
あなたの腕が消えたのではない。
環境と道具の扱い方が変わっただけで、
力は発揮できなくなる。
洋裁も同じです。
ミシンが悪いのではない。
生地が難しいのでもない。
準備と扱い方が整っていなければ、
あなたの力は出せない。

原因を特定できないまま進まない
「ここを縫いましょう。」
「丁寧にやりましょう。」
それだけでは、迷います。
地の目が通っていない。
縫い代幅が揃っていない。
型紙が検証できる状態になっていない。
問題は、仕上がりが悪いことではありません。
原因を特定できなくなること。
何着縫っても、同じ場所で止まる。
理由が分からないまま進めても、
仕上がりが良くなる未来はありません。

小さいから簡単、ではない
赤ちゃん服なら縫えそう。
そう思う人は多い。
でも、
小さいからこそ、
誤差がそのまま形に出る。
首まわりに分量差がなければ、
襟は立ち上がらない。
差を理解せずに縫うと、
エリマキトカゲになる。
サンプル屋で年間数百枚縫っていた私でも、
ベビー服を失敗した。
それほど、分量差は繊細です。
服作りは、感覚ではない。
差を理解し、整えて進むもの。

なぜ、いきなり服を縫わないのか
いきなり服を縫うと、
完成までに時間がかかります。
途中で止まる。
なかなか仕上がらない。
やっと完成しても、1着。
その時間の重さは、
静かに自信を削ります。
だから、まず雑貨を縫います。
コースター。
ランチョンマット。
巾着。
ネコ。
すぐ完成する。
何度も作れる。
贈れる。
使える。
成功体験が積み重なると、
学びは一気に深くなります。

🟡入門コース(検証力をつくる)
雑貨で検証力を育てる、最初の階段。
切りっぱなしコースター。
バイヤス裁ちのランチョンマット。
ハンカチ。
巾着。
ネコのティッシュカバー。
これは雑貨講座ではありません。
服作りを支える「検証力」を育てる場所。
原因を特定できる人になるための入口です。

🟡初級コース(検証しながら服を完成させる)
自分サイズで、外に着ていける服を作る段階。
ゴム入りスカート。
サーキュラースカート。
別ベルト仕様。
直線で歪まない縫い。
内周と外周を扱う力。
厚みを整理する縫い代処理。
なんとなく縫わない。
検証できる状態で進める。

偶然きれいに縫える人になるのではなく
理由が分かる人になる。
ほどいて終わる一着ではなく、
積み上がる一着へ。
おうちソーイングマジック。
