職業を縫製業とする者にとっても、コンシールファスナーはトラブルが続発しやすい部品です。
トラブルが起きたときの改善方法、コンシールファスナーの縫い方などを出来るだけ網羅しようとして、じつに長大な動画講座が出来上がってしまいました。
各レッスンの特徴やご覧いただく順番など記しますので、参考にしてください。
コンシールファスナーの基本
前編:「コンシールファスナーの基本」であらましをお伝えしています。
後編:は子供服ブラウスのブタ柄です。20cmファスナー使用
グレーの子供服ワンピ①と②
ウエスト切り替えのやり方、ファスナーの縫い止まりが短い場合の対処方法
ここまでは、コンシールファスナーの基礎的な知識がない方にも、取り組みやすくかみ砕いた解説をしました。
紺のワンピ①~②
(衿ぐりとウエストの切り替え場所を一致させる方法)
紺のワンピではファスナーと縫い糸を別々の色にしているので、教材としても分かりやすく製作しました。
コンシールファスナーで起こりやすい、本縫いの途中で糸切れした場合の修正の仕方も入って、これさえあれば切り替えがあろうと、長い場所だろうと問題なく縫いつけられるように撮影したものです。
黒のワンピ ①~⑥
(衿ぐりとウエストの切り替え場所を一致さする方法)
黒のワンピは着られるものを作る過程を撮影したもので、①~⑥までの撮影の集大成となっております。
衿ぐり見返しと裏地との接ぎ合わせ(逆カーブ)を縫う時の留意点、裏地の扱い方なども含まれています。
一般的なコンシールファスナー押えを使った場合
黒のワンピまではコンシールファスナーが縫いやすい押え金を使っての解説ですが、
ここでは一般的に売られているコンシールファスナー押えを用い、どのような失敗例があるか、どうやって改善するのかを解説しました。
黒のワンピまでで解説したことはさらっと流しているので、【一般的な押え】の動画だけでは分かりにくいところもあるかもしれません。黒のワンピまでの動画での補完をお願いいたします。
全体的なまとめ
コンシールファスナーのマニュアル作りで心がけたことは、失敗を多く見ていただくことです。
「きれいに縫える方法」だけでは、コンシールファスナーで起こりうる素材の違い、糸切れ、起こりうる多くの縫えなくなる問題を理解していただくことが難しいと考えたからです。
重複しないように、縫い方を変え、考え付く様々な方法でトライしました。
コンシールファスナーは特に工程の中で完成に近くなってから行うので、コンシールファスナーで失敗をしたら、それまでの全てを台無しにしかねない重要な部分です。
それゆえに、いろんな場合を想定し、私がやってみたらどうかと思いつく全てを試してみました。
どの方法が正解か、答えは幾通りもあり、また素材や状況で全く事情が変わってくるのが洋裁ですが、コンシールファスナーは特に顕著に問題が多岐にわたります。
長大な時間をご覧いただく事がいいのか悪いのか、私には何とも言えませんが、この動画講座の中に、多くのヒントや、手の動かし方など、言葉以上の価値があったらと願うばかりです。
どうかご覧いただきまして、ご自身にとって必要な内容をメモするなどお願いいたします。
皆様のこれからのミシンlifeがより充実したものになりますよう、心から祈願しご挨拶とさせていただきます。
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