004-3 肩線のアイロン


片倒しのアイロンのかけ方を、使う道具も含めて、わかりやすく丁寧に説明します。縫い代のアイロンがけは、きれいな仕上がりにするために大切なステップです。以下に具体的な方法を説明しますね。
必要な道具
- アイロン:蒸気機能がついたアイロンがベストです。
- アイロン台:布をしっかりと固定しながらアイロンがけができるもの。
- 爪(またはヘラ):縫い代を広げるために使います。アイロン用のヘラでもOK。
- あて布:生地を保護するために使います。特に繊細な生地の場合に使用。
- 霧吹き(必要に応じて):生地に少し湿気を与えるために使用します。
片倒しアイロンのかけ方手順
1. 片倒しの定義
- 片倒しとは、縫い代を一方の方向に倒して仕上げる方法です。
- 割るは縫い代を両側に開く方法ですが、今回は片側に倒す方法について説明します。
2. 一般的なアイロンのかけ方の問題点
- 表側からアイロンをかけると、生地の質感や風合いが損なわれることがあります。そのため、正しいアイロンのかけ方を学ぶことで、きれいに仕上がります。
3. 正しいアイロンのかけ方
- ステップ1: 縫い代を広げる
- 縫い代を倒した状態で、爪やアイロン用のヘラを使って軽く広げます。力を入れすぎず、自然に広げることがポイントです。
- ステップ2: アイロンをかける準備
- 生地を裏返しにして、裏側からアイロンをかけます。この方法は、表側の風合いを保つために重要です。
- あて布を使って、直接アイロンが生地に当たらないようにしましょう。繊細な生地では特に効果的です。
- ステップ3: アイロンを当てる
- アイロンを軽く当てるだけで十分です。強く押し付けると生地が傷んでしまうことがあるので、蒸気をしっかりと使ってふんわりと当てます。
- 霧吹きで軽く水を吹きかけると、よりしわが伸びやすくなります。
4. 縫い代の段差を防ぐ方法
- 縫い代が表に響かないように、縫い代部分にだけアイロンをかけます。表側からアイロンをかけると、縫い目が目立ったり生地が広がりすぎたりするため、裏側から縫い代部分だけを整えるようにアイロンをかけます。
5. 裏側からアイロンをかける利点
- 表側の生地の風合いを保ちながら、裏側からアイロンをかけることで、折り山がきれいに仕上がります。特に繊細な生地や高級感のある生地では、この方法が効果的です。
6. 他の縫い目への応用
- この方法は、ダーツや他の縫い合わせ部分にも応用できます。縫い代を倒して裏側からアイロンをかけることで、全体的にきれいな仕上がりになります。
アイロンがけのポイント
- 広げすぎない:縫い代を広げすぎると、生地が不自然に見えることがあります。適度な力で広げるのがポイントです。
- アイロンを強く押さえない:生地に強く押し付けるのではなく、蒸気をしっかり使って軽く当てます。
- 表側からアイロンをかけない:表側の質感を保つため、必ず裏側からアイロンをかけましょう。
まとめ
片倒しのアイロンがけは、きれいな仕上がりにするために欠かせないステップです。表側の風合いを保ち、縫い代をきれいに整えることができれば、全体的に上品で美しい仕上がりになります。最初は難しく感じるかもしれませんが、何度か練習するうちにコツをつかめるようになります。優しく丁寧に進めていけば、必ずきれいな仕上がりが得られますよ。
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