自分サイズで作る アームカバー講座 ― 親指穴の見返し仕立てと、レース地を美しく縫う方法 ―

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この講座で作れる2つの形

この講座では、レース素材のアームカバーを、2つの形から選んで作れます。

一つは、手首から二の腕までを覆う短いタイプ。

もう一つは、肩から手の甲まで覆い、ノースリーブの服にレースの袖を加えたように着用できる長いタイプです。

どちらも、用意されたサイズから選ぶだけではありません。

自分の腕を測り、欲しい長さとゆとりを考え、型紙へ反映します。

親指穴を作るかどうかも、好みや使い方に合わせて選べます。

好きな形を選び、自分にとって心地よい一枚を作ってください。

袖山ありタイプの着用イメージ。イラストはシンプルにするため、フィットした細さで描いています。実物はもっとゆったりしています。

肩から手の甲までを覆う、長いタイプです。

二の腕と手首にゴムを入れ、肩側の先端に付けたループを、インナーの肩ひもへ留めます。

ノースリーブの服に合わせると、レースの袖を加えたように着用できます。

腕へぴったり沿わせるのではなく、レースにゆとりを加えることで、肌との間に空間を作り、風が通る形にしています。

親指穴を作る場合は、袖下の縫い目を利用する方法と、見返しを付ける方法を選べます。

親指穴を作らない形にすることもできます。

袖山なしの短いタイプ

手首から二の腕までを覆う、袖山のない短いタイプです。

肩側のループを付けず、腕へ通して着用します。

親指穴を作らない、シンプルな形にもできます。

長さ、二の腕まわり、手首まわりを測り、欲しいゆとりを加えて型紙を作ります。

どちらも実物大の型紙つきで作れます(型紙は現在製作中です)。詳しい材料・用尺・型紙・全工程は、受講後の「レシピ」ページと各レッスンでまとめて確認できます。

材料と用尺

この講座では、「短いタイプ」と「肩までの長いタイプ」から、好きな形を選んで作れます。

作りたい形に合わせて、必要な生地をご用意ください。

短いタイプ

本体1枚の大きさは、長さ48cm・幅30cmです。左右一組分として2枚裁断します。

生地幅必要な用尺
90cm幅50cm
110cm幅50cm
140cm幅50cm

幅60cm以上の生地であれば、左右分の型紙を横に2枚並べて裁断できます。

実際に必要な長さは48cmですが、生地端を整えるための余裕を含め、購入用尺は50cmを目安とします。

肩までの長いタイプ

本体1枚の大きさは、長さ75cm・幅40cmです。左右一組分として2枚裁断します。

生地幅必要な用尺
90cm幅80cm
110cm幅80cm
140cm幅80cm

幅80cm以上の生地であれば、左右分の型紙を横に2枚並べて裁断できます。

実際に必要な長さは75cmですが、生地端を整えるための余裕を含め、購入用尺は80cmを目安とします。

用尺を確認するときの注意

※上記は、左右分の型紙を生地幅に横並びで配置した場合の用尺です。

※柄の方向やスカラップの位置をそろえる場合は、型紙の配置によって必要量が増えることがあります。

※大柄のレースや柄合わせが必要な生地は、購入前に型紙の配置を確認してください。

※詳しい材料、裁断枚数、型紙の置き方、縫い代、全工程は、受講後の「セクション0 レシピ」で確認できます。


二の腕は隠したい。でも、暑いのはイヤ。

暑い季節でも、二の腕や肩まわりを少し覆いたい。

けれど、上着を一枚重ねると暑くなる。

そこで、必要な部分だけをレースで覆い、ノースリーブの服に袖を加えたように見せるアームカバーを作りました。

この講座で作るのは、決められたサイズをそのまま縫うアームカバーではありません。

自分の腕を測り、

  • どこまで覆いたいのか
  • どのくらいのゆとりが欲しいのか
  • 腕にぴったり沿わせるのか
  • 風が通るように、たっぷりさせるのか

を自分で決め、型紙へ反映します。

身体の寸法だけでなく、欲しい着心地まで含めて形にする。

それが、この講座で作る「自分サイズ」です。



肩まで伸ばして、腕だけを覆う

一般的なアームカバーのように二の腕の途中で終わらせず、
レースを肩まで伸ばしました。

これなら、二の腕から肩まではしっかり覆いながら、
背中や前身頃には何も重ねなくて済みます。

暑さはできるだけ増やさず、
見た目には、きちんと感を。

ノースリーブの服に合わせれば、
まるでレースの袖を加えたような着こなしも楽しめます。

たっぷりのレースには、理由があります

腕にぴったり沿わせるのではなく、
レースにはたっぷりとボリュームを持たせました。

これは、あおいの要望から生まれた形です。

ゆとりがあることで、肌とレースの間に空間ができ、
風が通る涼しい仕立てになりました。

「細く作る」のではなく、
自分が心地よく着られる分量を考える。

それも、自分で作るからできることです。

自分の腕に合わせるから、ズレない

肩まで長くしても、
着ているうちにズルズル落ちてきたら快適ではありません。

そこで二の腕部分にはゴムを入れ、
自分の腕にフィットするように仕立てます。

さらに、インナーや下着の肩ひもと接続できる形に。

肩までレースをつなげることで、
二の腕の途中に横のラインを作らず、袖のような印象で着ることができます。

レースを美しく仕立てる
「ガッチャンコ縫い」

この講座で学ぶ一つ目の技術が、
おうちソーイングマジックの「ガッチャンコ縫い」です。

透けるレースは、縫い代の処理も仕上がりの一部として見えてきます。

だからこそ、
レースの美しさを生かしながら、きれいに仕立てる方法を覚えていきます。

アームカバーを完成させることだけが目的ではありません。

「この素材なら、どう仕立てれば美しく見えるだろう?」

素材に合わせて仕立て方を考えられること。

それも、自分で欲しいものを作るために大切な技術です。

見返しを、自分で作る

今回のアームカバーでは、
透けるレースの美しさを損なわずに親指穴を作るため、
見返しを使って仕立てます。

でも、最初から親指穴を作るわけではありません。

まずは、

レースとオーガンジーを縫い返して、見返しそのものを作ります。

透けるオーガンジーを使うことで、
レースの中に別の布が入っても、その美しさを邪魔しにくい仕立てにしています。

親指穴は、二段階で作ります

まず、レースとオーガンジーで見返しを作る。

そして――

出来上がった見返しの中央に、
改めて親指穴を作ります。

つまり、

① 見返しを作る
② その中央に親指穴を作る

という二段階構造です。

小さくて、丸くて、歪みやすい。

小さな丸い部品は、
ほんの少し縫う位置が変わっただけでも、出来上がりの形に現れます。

丸く縫ったつもりなのに歪んでしまう。
左右のカーブが揃わない。
狙った大きさにならない。

そんな小さくて歪みやすい部分を、

狙った形に、容易に縫えるようにする。

ここでも、
おうちソーイングマジックの方法を使います。

「親指穴が作れた」で終わらない。

この技術は、
このアームカバーの親指穴だけに使うものではありません。

小さな丸。
小さなカーブ。
形が崩れやすい部品。

そうしたものを、

「だいたいこの形」ではなく、
自分が狙った形に縫い上げる。

そして、親指穴のような小さな部分でも、
自分に合うサイズに仕立てることで、つけ心地は変わります。

狙った形を縫えること。
自分に合うサイズを作れること。

その考え方と方法を身につければ、
これから作るものの仕上がりにも、着心地にも生かしていけます。

小さな親指穴から、
あなたのソーイングを何段階もグレードアップ。

アームカバーを作りながら、
これからの服作りにも使える縫製技術を身につけていきます。

自分サイズは、型紙を選ぶことではありません。

この講座で大切にしているのは、

用意されたサイズの中から
「私はこれくらいかな?」と選ぶことではありません。

自分の身体を測って、
自分が欲しい着心地を考えて、
それを型紙に反映すること。

ここから、自分のアームカバーを作っていきます。

自分の身体に合わせること。
そして、

「こんなものが欲しい」を、自分で形にできること。

このアームカバーも、そこから生まれました。

まず、自分の腕を知る。

腕の太さも、長さも、人それぞれです。

そして同じ腕でも、

ぴったり着たいのか。
ゆったり着たいのか。

どこまで腕を覆いたいのか。

欲しい着心地によって、作りたい形は変わります。

この講座では、まず自分の腕を採寸します。

そこから、

自分が欲しい長さと幅を決めて、型紙を作ります。

決められた型紙に身体を合わせるのではなく、

自分の身体と、自分の好みを型紙に反映する。

そこから始めます。

「ゆったり」も、自分で決める。

今回のレースアームカバーは、

腕にぴったり沿う細い形ではありません。

あおいの要望から、

レースを太く、たっぷり使う形になりました。

ゆとりを持たせることで、

肌とレースの間に空間が生まれ、風が通ります。

でも、

どのくらいのゆとりが心地いいのか。

これも、本来は一人ひとり違います。

自分の腕のサイズを知ったうえで、

自分が欲しいボリュームを加えていく。

だから、

「自分サイズ」=身体の寸法そのまま

ではありません。

身体のサイズ + 欲しい着心地。

その両方を考えて作るのが、

この講座の「自分サイズ」です。

長さだって、自分で決める。

二の腕の途中までにするのか。

肩までしっかり覆うのか。

手元も、どこまでレースをかぶせたいのか。

今回のデザインでは、

二の腕を覆いながら、ショールや羽織ものを着なくてもいいように、肩まで長くしました。

背中や前身頃まで一枚重ねる必要がないので、

隠したいところは隠す。

でも、暑さはできるだけ増やさない。

そんな着方ができます。

「この長さでなければいけない」ではなく、

自分が何を求めているのかから、長さを考える。

これも、自分で作るからできることです。

ゴムも、自分の腕に合わせる。

肩までしっかり伸ばしたアームカバー。

肩ひもに通せば、きれいな位置に収まります。

でも、実際に身につけて動いているうちに、
レースがズレて肩から出てきてしまったら、せっかくのデザインも台無しです。

だから、このアームカバーは
肩ひもだけに頼って位置を保つ仕立てにはしません。

欲しい着心地から、作り方を考える。

今回のアームカバーでは、
肩側の先端を尖った形にして、ループをインナーの肩紐に留めています。

インナーの下に入れてしまえば、
外から見えるのはレースだけ。

まるで袖のある服を着ているように見せながら、
身頃にはレースを重ねない。

だから、背中や胸元まで布を増やさず、
欲しいところだけを覆うことができます。

これは、この形をそのまま作ることだけが目的ではありません。

「こんなふうに見せたい」
「でも、できるだけ涼しく着たい」

そんな自分の希望があったときに、
どうすれば形にできるのかを考える。

欲しいものに合わせて、作り方を工夫する。

このアームカバーに詰め込んだアイデアも、
これから自分の作品を作るためのヒントとしてご覧ください。

この技術を、あたたかい素材へ応用する

二重仕立てを覚えると、服作りがもっと見えてくる。

レースのアームカバーで基本の仕立てを覚えたら、
次は、あたたかい生地を使ったウォーマーへ。

ここでは、ただ素材をネル生地に変えるだけではありません。

二重仕立てにすることで、
「表と裏をどうつなげれば、きれいに一つの形になるのか」を考えていきます。

どこを縫うのか。
どこから返すのか。
どうすれば縫い代を内側に収めて、表からも裏からもきれいに仕上がるのか。

こうした考え方は、アームカバーだけのものではありません。

二重仕立ての仕組みがわかると、
服作りの「ミッション」も見えてきます。

完成した形だけを見て縫うのではなく、

「この形にするには、どことどこをどうつなげればいい?」

と、完成までの道筋を自分で考えられるようになる。

夏のレースアームカバーから、冬のあったかウォーマーへ。

そしてその先は、
服を仕立てるための考え方へ。

一つの作品から、使える技術を少しずつ広げていきます。


もっと仕立ての世界を広げてみたい方へ。

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