ファスナー付け


縫い代を割ってアイロン
縫った筒をそっと開き、左右それぞれからアイロンを当てて縫い代を割りました。外側の折り山はつぶさないよう、アイロンの先端だけを軽く差し込むイメージです。反対側も同じように押さえ、折り山が少しずれている場合は折り直してからもう一度プレス。折り山が整うと、あとで縫い足す工程がずっと楽になります。
ギリギリにステッチをかける向き
ステッチは、本体を上下逆にして「外側が大きく、内側が控えている」向きでミシンに入れるのがコツ。送り歯には大きい側を下に置き、小さい側を上にして進めると、削った数ミリの差が自然になじみます。このおかげで内側がたるむことなく、表から見ても控えた状態がきれいに出せます。
ステッチ後の“確認アイロン”
6〜5 mm幅でステッチをぐるりとかけ終えたら、ファスナーを付ける前にもう一度アイロンを一周。縫い目の波打ちやズレをここで整えておくと、仕上がりに自信が持てます。アイロンを省略せず、短時間でもいいので「ちゃちゃっと」当てるのがプロっぽさの秘訣です。
輪の下側を縫い直して微調整
一度縫った下側の縫い代が思ったより大きく、型紙を修正して縫い直しました。柄の出方が少し変わって見えますが、完成に影響しない範囲で調整しています。こうした微修正を迷わず行うことで、全体のバランスが整います。
ファスナー位置決めと押え金の選択
ファスナーは口端から5 mm離して左右を固定。押え金のバーがファスナーの「虫」に当たる位置で縫うと安定しますが、幅をもう少し詰めたいときは片押え金を使う手もあります。押えの選択や幅の加減に決まりはなく、自分が「美しい」と感じる仕上がりになれば正解です。
自分で決められるデザインの楽しさ
市販品と違い、家庭ソーイングでは幅や縫い位置を自由にアレンジできます。「こうしたい」という気持ちを大切にしながら、実際に縫って試すことで、唯一無二の作品に仕上がります。
表側が完成し、次は裏地へ
ファスナーが付き、表側のラインもきれいに整いました。ここまで来れば大きな山場を越えた状態。残る工程は裏地を取り付けて、内側まで美しく仕上げるステップです。
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