なぜ同じ失敗を繰り返してしまうのか

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【このレッスンで気づくこと】
・失敗そのものが問題なのではない
・失敗の原因を消してしまうことが問題
・解く前に観察することで見えるものがある
・上達する人と上達しない人の違い
・自分で仕掛けたトラップから抜け出す方法
服作りで失敗すると、
ほとんどの人はすぐに解きます。
ズレた。
解く。
歪んだ。
解く。
合わない。
解く。
それ自体は悪いことではありません。
問題は、
なぜそうなったのかを見ないまま解いてしまうことです。

例えば、
袖が合わなかったとします。
すると、
「縫い直そう」
となります。
でも本当に見るべきなのは、
袖なのでしょうか。
裁断は正確だったのか。
接着芯は正しく貼れていたのか。
アイロンで形は整っていたのか。
合印は合っていたのか。
縫い始める前に、
既にズレる準備が整っていたかもしれません。

ところが、
原因を見る前に解いてしまうと、
証拠が消えます。
そして、
同じやり方で縫い直します。
当然、
また同じ場所で失敗します。
すると人は考えます。
もっと慎重に縫おう。
もっと丁寧に縫おう。
もっと練習しよう。
でも原因はそこではありません。
原因が分からないまま努力を重ねると、
自分で仕掛けたトラップの中を、
何年も歩き続けることになります。
出口を探しているのに、
同じ場所をぐるぐる回っている状態です。

だから私は、
失敗した時ほど、
すぐに解かないでほしいのです。
まず観察してください。
なぜズレたのか。
なぜ歪んだのか。
なぜ合わなかったのか。
どこで最初の違和感が生まれたのか。
失敗した作品は、
あなたを困らせる敵ではありません。
原因を教えてくれる先生です。
上達する人は、
失敗しない人ではありません。
失敗から原因を見つける人です。
服作りは積み木です。
上の段で問題が見つかっても、
原因は何段も下に隠れていることがあります。
だから、
目の前の失敗だけを見るのではなく、
どこから崩れ始めたのかを見る。
その視点が身につくと、
服作りは一気に楽になります。
失敗は上達の入口です。
しかし、
原因を見ないまま解いてしまうと、
入口に立ったまま中へ入れません。
上達する人は、
失敗を解く前に観察します。
その習慣が、
次の一着を大きく変えてくれるのです。






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